リニエ・ミシュロ // モレ・サン・ドニ アン・ラ・リュ・ド・ヴェルジー
1. 生産者の紹介(Domaine Lignier-Michelot)
Domaine Lignier-Michelot(ドメーヌ・リニエ=ミシュロ)は、ブルゴーニュ地方・コート・ド・ニュイのモレ・サン・ドニ村に拠点を置く家族経営のドメーヌです。現当主のヴィルジル・リニエ氏は、1990年代後半からドメーヌの運営に本格的に関与し、2000年代以降その品質を飛躍的に高めました。伝統的な栽培方法と最新の醸造技術を融合させたスタイルは、果実のピュアさとテロワールの個性の共存を実現しており、ブルゴーニュラヴァーから高い評価を受けています。
2. ワインの特徴(Morey-Saint-Denis En La Rue de Vergy 2022)
“Morey-Saint-Denis En La Rue de Vergy 2022”は、特級クロ・ド・ラ・ロッシュのすぐ上に位置する区画「Rue de Vergy(リュー・ド・ヴェルジ)」から生まれる村名格の赤ワインです。石灰岩質の土壌が特徴で、透明感ある果実味と張りのある酸、しなやかなタンニンが魅力の1本。2022年は完熟とフレッシュさが両立した優良ヴィンテージで、若いうちから美しい調和が感じられます。
✓ 基本情報
- 産地:フランス・ブルゴーニュ地方・モレ・サン・ドニ村
- 区画:En La Rue de Vergy(標高が高く冷涼な位置)
- 品種:ピノ・ノワール 100%
- アルコール度数:13.5%
- 醸造:全房発酵比率はヴィンテージに応じて調整(2022年はおよそ20〜30%)
- 熟成:フレンチオーク樽で約14か月(新樽比率は20〜25%)
3. 味わいの特徴(香り、味わい、余韻)
- 香り:ラズベリーやワイルドチェリーといった赤系果実に、スミレ、スパイス、仄かな土のニュアンスが広がります。
- 味わい:フレッシュで生き生きとした果実感に、軽やかでありながら芯のあるミネラル感が伴います。酸とタンニンの精緻なバランスが際立ち、瑞々しくも奥行きある味わい。
- 余韻:フィネスに富んだミディアム〜ロングの余韻で、石灰岩由来の涼やかなミネラルと果実の香りが静かに残ります。
4. 食事とのペアリング(おすすめ料理と理由)
ピノ・ノワールらしい繊細さとモレ・サン・ドニの骨格を併せ持つこのワインは、優しい味わいの肉料理や鴨、キノコ料理と好相性です。繊細な味付けを施した料理が、ワインの透明感を引き立てます。
✓ おすすめの料理
- 鴨のロースト(赤ワインとベリーのソース)
- 仔牛のポワレ(ジュのソースとトリュフ)
- キノコとハーブのリゾット
- すき焼き(甘辛の割り下と果実味がマッチ)
- 熟成したウォッシュタイプのチーズ(エポワスなど)
5. ワイン造りの特徴(栽培方法、醸造、スタイル)
- 栽培:リュット・レゾネ(減農薬)を基本とし、区画ごとの個性を引き出す栽培管理を徹底
- 収穫:手摘みによる厳格な選果
- 醸造:発酵前に低温浸漬を行い、果実のアロマを保持。2022年は**全房比率約20〜30%**で、より立体的な構造と香りの複雑さを演出
- 熟成:樽熟成は主にフレンチオークを使用。新樽は控えめに使用し、繊細なテロワールを損なわないスタイル
6. 飲み頃と熟成(飲み頃、熟成による変化、デキャンタージュの有無)
✓ 飲み頃:2025年〜2032年頃までが理想的な飲み頃。2024年時点でもすでに楽しめるが、数年の瓶内熟成でより調和が進む
✓ 熟成による変化:3〜5年の熟成で、果実の甘みとミネラル感が一体化し、香りにキノコやスパイスの複雑さが加わる
✓ デキャンタージュ:若いうちは30分ほどの軽いデキャンタージュで香りが開き、よりエレガントな表情に
7. まとめ(総括、印象)
Domaine Lignier-Michelot // Morey-Saint-Denis En La Rue de Vergy 2022は、村名格とは思えないほどの精密さとミネラル感、そして凛とした佇まいを備えた1本です。標高の高さと石灰質土壌が生む冷涼でエレガントな表情は、ピノ・ノワールの繊細な美しさを愛する人にこそおすすめ。果実、酸、ミネラルの調和がとれた、まさにブルゴーニュらしい洗練の赤です。

どこで購入できますか? LAVERAISONです。まず連絡お願いします。 お待ちします。

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